未来の社労士のたまごパン🍳

社労士受験生の日常

知識と謙虚さ

こんにちは。たまごぱんです。

あるときクロミの『歎異抄という本を手に取りました。唯円によって書かれた作品をサンリオのクロミちゃんが紹介してくれるという内容の本です。(注p2−3)。歎異抄シリーズとして、今日も気づいたことを書いてみます。

 

今日はこちら。

知識を振りかざして詰め寄ったりせずに相手を思いやってみよう。

あなたが知っていることを知らない人もいる。全否定したり、あなたが思う正しさを突きつけたりすると相手が落ち込んでしまうかも。伝えることが相手のためになるのかどうか言葉を発する前に考えてみよう。(p16)

組織をつくっていく上でとても重要な視点だと私は考える。上司や先輩からのああすべきこうすべきといった指導が、時に行き過ぎると部下の仕事のやり方を縛り、創意工夫の機会が奪われる可能性に言及したい。これが組織としての方向性などの抽象的な内容であればその正しさを伝えることは正しいのであろう。でも、仕事ひとつひとつの具体的細目にまで口を出してしまうと、その〇〇すべきに縛られた部下は、常に上司の顔色を伺いながらの仕事となってしまう。これは組織として不健全である。パワハラにも繋がりかねない。「指導・教育」「相手のために」というキレイな言葉を使い、ある意味自己満足も含まれた彼らにとっての正しさを振りかざした結果なのかもしれない。

立場が上にある者、知識や経験に富んだ者は尚更この点は気をつけておきたいものである。自分が経験してきたこと、過去に工夫して乗り越えたことが、相手に適応されるのかは別の問題である。先生業と呼ばれる士業は普段から「先生」と呼ばれることもあり、人間の存在には優劣がないのにも関わらず、自分が偉くなった気分になりやすいのではないかと想像される。(実際にそういう人を見たわけではない。想像である。)正しさを振りかざして、クライアントや同僚、部下に対してそのような接し方をしていては、あなたらしさ、自分らしさ、あなたの良さを失いかねない。

私は社労士を目指している。自分が人と仕事をするときに、思いやりを持った関係性を築いていきたいと心から思う。

 

たまごぱん🍳

 

注:宇都宮健太朗(2023). クロミの『歎異抄』ありのままの心を開くカギ 朝日新聞出版